縁切りとは、屋根と屋根の間に隙間を作る作業のこと。タスペーサーは縁切りを簡単に行うための道具です。
なぜ屋根と屋根との間に隙間が必要なのか。それは屋根同士が密着した状態では雨水の排出先がなくなるために不具合が生じてしまうからです。
スレート屋根に一般的な3回工程の塗装をすると、多くの場合、屋根材と屋根材の間に塗料が入り接着した状態になります。接着した状態のままだと毛細管現象で吸い上げられた雨水が排出できなくなり、下地材が腐朽したり、最悪の場合は雨漏りに発展する事もあるのです。
また、屋根の内側では屋根内部の温度と外側の温度の違いにより内部結露をおこすものです。縁切りで屋根に隙間を作らないと屋根の内側で内部結露した水分がたまってしまい、内部の断熱材や木材を腐らせてしまう恐れもあります。
縁切り作業とは
塗装後の一枚一枚密着した屋根を専用の道具やヘラ、カッター等で切り、隙間をつくって行く作業が縁切り作業です。屋根同士の間に一定以上の隙間を確保することで、水分の吸い上げを軽減することが可能となります。
タスペーサーとは
タスペーサーは下塗りが完了した時点で屋根と屋根の間に入れることで隙間を作り、塗料が接着しないようにするための道具です。タスペーサーを挿入することで隙間が確保されるため、ヘラやカッターによる縁切り作業をする必要がなくなります。作業効率アップのため、縁切りの方法としてタスペーサーを使用することが一般的になりつつあります。
＜タスペーサー使用のメリット＞
・縁切り作業よりもタスペーサーを挿入する方が作業時間の短縮に
・塗装した面を汚さずにキレイなまま保つことができる
※全ての屋根塗装においてタスペーサーが必要なわけではありません。
・屋根に4mm以上の隙間が既にある場合
・勾配のきつい屋根の場合
以上の場合はタスペーサーを設置する必要はありません。
このように化粧スレートを塗装する際には、屋根の塗膜の縁切りは絶対に必要な工程です。しかし何百枚もの屋根材に作業をするので手間も時間もかかり、見た目の変化がわからないため、大事な作業であるにもかかわらず省略してしまう業者も存在します。
どのような工法で適切に工事をしているかどうか、きちんと説明責任を果たす業者に依頼するようにしましょう。
千葉市屋根塗装・外壁塗装「塗専」ではスレート材の屋根塗装の際は、縁切り作業もきちんと行います。安心してお任せ下さいませ。